暮らしの知恵ノート

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ふるさと納税の新米、9月に探すともう遅い。先行予約の見方と、産地別の届く時期カレンダー

2026/8/18

秋にふるさと納税で新米を頼もうとしたら、目当ての市や町のページが「受付終了」になっている。しかも残っているのは、届くのが12月のものばかり。そんな年、ありませんか?

わたしは去年これをやって、年末に慌てました(笑)

実はこれ、新米は秋のものだから秋に探せば間に合うと思っていたんです。ところが人気の自治体は、稲刈りが始まる前に今年ぶんの受付を締めます

9月に探しはじめた時点で、選べるのは締め切っていない自治体だけ。動くのは8月だったんです!

ふるさと納税を、はじめて調べる方へ

住んでいる市区町村ではなく、ほかの市や町(自治体)にお金を送る仕組みです。送ったお金のうち2,000円を超えた分が、翌年に納める住民税と所得税から差し引かれます。差し引かれるのは「寄付した額から2,000円を引いた分」なので、寄付を何件に分けても、自己負担は合計2,000円のままです。この制度は、税金として払うはずだったお金の行き先を、自分で選び直す形になります。

そのお礼として、その土地の食べものなどが届きます。これを返礼品と呼びます。

返礼品の値打ちは、総務省の基準で寄付額の3割までと決まっています。3万円を送ったら、届く品はおよそ9,000円ぶん。それを自己負担2,000円で受け取ることになります。

この記事はこんな方に向けて書いています

そもそも「新米」とは、いつのお米のことか

売り場やページで見る「新米」は、気分の言葉ではなく、表示のルールが決まっている言葉です。

食品表示基準では、そのお米が穫れた年の12月31日までに精米して袋詰めしたものを新米と表示できることになっています(農林水産省)。年が明けて1月に精米したものは、同じ年に穫れたお米でも「新米」とは書けません。

だから8月から12月にかけて、新米の表示が売り場に並びます。

まず、新米が届く時期は産地で1か月半ずれます

「新米」とひとくくりにできません。稲刈りの時期が、南と北で1か月半ちがうからです。

産地 収穫・出荷の時期 申し込みの目安
九州・沖縄・高知 8月 6〜7月(もう終盤)
関東・中部・中国・四国 9月上旬〜中旬 7〜8月
北陸・東北 9月下旬〜10月中旬 8〜9月
北海道 10月上旬〜 8〜9月

新米が届く月と申し込む月。九州は8月着で申し込みは6〜7月、北海道は10月着で申し込みは8〜9月

この表は、上へ行くほど締切が早いという並びになっています。九州・沖縄・高知のものは6月から7月に受付が始まるので、8月に探しはじめた時点では終盤。関東から北の産地なら、8月から9月がちょうど申し込みどきです。

読者

同じ「新米」でも、1か月半も差があるんですね

編集

はい。だから返礼品ページでは、産地より先に発送月を見るのが早いです。

人気の自治体が早く締めるのは、量が決まっているから

ふるさと納税の返礼品は、その自治体で穫れたお米です。穫れる量が決まっているので、申し込みが先に上限へ届くと、そこで受付が止まります。

もうひとつ理由があります。自治体は、稲刈りが終わってから注文を集めるのでは間に合いません。何キロぶんの申し込みが来るか分からないと、農家からどれだけ買い取るか、精米と袋詰めをどれだけ手配するかが決まらないから。先に数を確定させるために、収穫前に受付を締めます。 これが先行予約の形をとる理由です。

穫れた年に関係なく一年じゅう申し込める返礼品でも、締め切られることがあります。2024年は米が品薄になり、通年で受け付けていた自治体が次々に受付を止めました。岐阜県垂井町では、定期便の申し込みが想定の上限を超えて、564人ぶんが発送できなくなっています。

「先行予約」の3つの型を見分ける

先行予約というのは、まだ穫れていないお米を先に申し込んでおく形のことです。ページにそう書いてあっても、中身は3種類あります。ここを読み違えると、届く月がずれます。

① 発送月を選べる型

「9月発送・10月発送・11月発送」から選ぶ形です。申し込み画面に月の選択肢が出るので、そこで見分けられます。届く月を自分で決められるぶん、いちばん扱いやすい形になります。

帰省や旅行で家を空ける週が分かっているなら、この型を選ぶと確実です。

② 「収穫でき次第、順次発送」型

「収穫でき次第、順次発送」というのは、穫れた順に送るという意味です。いつ届くかは決まっていません。稲刈りの進み方と天候で前後します。

受け取りの都合がある方は避けたほうが安全です。お米は生鮮品ではないので、届いてから置いておけます。困るのは届く瞬間のほう。10kgの箱は宅配ボックスに入らず、玄関前に置く指定もしにくい大きさです。 留守なら持ち帰られて、再配達の手配が要ります。

③ 定期便に組み込まれた型

「9月から毎月5kg、6回」のような形です。定期便というのは、同じ返礼品が月をまたいで届く仕組みのこと。

初回がいつかを必ず確認してください。申し込んだ月の翌月から始まる設定と、収穫を待って始まる設定があります。8月に申し込んだ場合、前者なら初回は9月。後者は収穫が10月上旬の北海道産だと、精米と袋詰めを終えて出るのが11月です。同じ「毎月5kg・6回」でも、初回が2か月ずれます!

どの回も、その年の秋に穫れた同じお米を、発送のたびに精米して送ってくるかたちです。ただし新米と表示できるのは12月31日までに精米したぶんまで。年が明けてから精米されるぶんは、同じお米でも新米とは書けなくなります。

令和8年産と令和7年産、両方が並んでいます

「令和」は日本の年号です。令和8年が西暦2026年、令和7年が2025年にあたります。「令和8年産」というのは、令和8年に穫れたお米、という意味です。

8月から9月にかけては、ページに2つの年産が混ざります。

新米のつもりで去年のお米を頼んでしまう。この取り違えを、毎年たくさんの方がやります。値段は令和7年産のほうが安いことがあるので、安いほうを選んだつもりが、届くのは去年のお米。そういう秋になります。

見るのは、ページの上の大きな文字ではなく、申し込みボタンの近くの表記です。 そこが実際に届くものになります!

精米の種類は、申し込み画面でしか選べません

穫れたお米には、外側に皮がついています。これをどこまで削るかで呼び名が3つに分かれます。削っていないのが玄米、ふつうに削ったのが白米、さらに表面に残る粉(肌ぬか)まで落としてあるのが無洗米です。この削る作業を精米と呼びます。

自治体は、申し込みの内容に合わせて精米してから発送します。届いた時点で削り方は決まっていて、あとから変えられません! 申し込み画面の選択肢を選ぶときが、決める唯一の機会です。

無洗米は、とぐ手間がなくなります。とぐというのは、炊く前に水を入れてかき混ぜ、表面の粉を落とす作業のこと。水がもったいない、という声もありますが、実際には、とぎ汁を出さないぶん使う水が減ります。

玄米で頼んで、家庭用精米機で少しずつ精米する手もあります。削ってから時間が経つほど味が落ちるので、食べる直前に削れるのがこの方法の値打ち。ただし精米機が5,000円から2万円ほどかかるので、お米にそこまで手をかけたい方向けです。年に1回10kgのために買うと、費用のもとは取れません。

編集

選択肢に「玄米」があるページは、精米機を持っている方向けの枠です。そう考えると分かりやすいです

10kgと5kg、どちらを頼むかは食べきる速さで決まります

「10kgのほうが1kgあたり安い」で選ぶと、食べきる前に味が落ちます。

おいしさの目安は、精米した日から数えて冬で2か月、夏なら2週間から1か月といわれます。袋を開けた日ではなく、削った日が起点です。削って表面がむき出しになった瞬間から、空気にふれて酸化が進むからです。だから、届いた袋の「精米年月日」を見てください。

では自分の家が何か月かかるのか。ここは計算できます。

お茶碗1杯に使うお米は約65グラム。 大人2人が、それぞれ1日2杯食べるなら、2人で1日4杯=260グラム。月に約8キロです。それぞれ1日1杯なら、2人で1日2杯=130グラム、月に約4キロ。

2人暮らしで毎日2食お米なら、10kgは約5週間で終わります。9月からの新米なら、この量で問題ありません。

逆にそれぞれ1日1杯なら、10kgに2か月半かかります。その場合は5kgを2回に分けるか、定期便のほうが最後までおいしく食べられます。

読者

うちは週末しかお米を炊きません

編集

土日の2日とも、2人が2食ずつ食べるなら、1週間で8杯。約520グラムです。5kgでも2か月あまりかかります。定期便の間隔を空けるか、少量のものを選ぶほうが合います。

保存は、暑さと湿気を避けた暗いところへ。シンク下は湿気がこもりやすいので、床下収納や北側の部屋のほうが向いています。

定期便にすると、置き場所の問題が消えます

10kgを1回で受け取るのではなく、5kgを2か月に分ける。これが定期便の使い方です。

寄付額は少し上がります。そのかわり、自治体は発送のたびに精米します。 10kgを1回で受け取ると、後半の5kgは精米から2か月経ったものを食べることになりますが、分けて送られるぶんは精米したてが届きます。

注意するのは3つ。初回がいつか。何か月に1回か。そして途中で止められないことです。寄付は申し込んだ時点で全額が確定していて、返礼品はその分割払いのような形で届くからです。引っ越しの予定がある年は、届け先の変更が要ります。

ここからは、いくらまで頼めるかの話

ここまでが「どれを選ぶか」の話です。ここからは「いくらまで頼めるか」と「手続き」に移ります。限度額と手続きの2つを外すと、同じ返礼品を選んでも自己負担が2,000円では済みません。

1kgあたりに直すと、比べられます

返礼品ページには「10,000円で10kg」のように書いてあります。これを1kgあたりに直すと比べられます。

寄付額 内容量 1kgあたり
A 9,000円 5kg 1,800円
B 10,000円 10kg 1,000円
C 14,000円 10kg(“特A”・選べる配送月) 1,400円

(2026年8月時点で見かける寄付額の例です。自治体ごとに違います)

表の「特A」は、日本穀物検定協会という団体が毎年つける食味のランクのいちばん上、という意味です。

実際にCの型で申し込めるものだと、令和8年産・特Aの北海道産新米(選べる配送時期・精米種別/★4.79・1,493件・寄付14,000円)のように、発送月と精米の種類の両方を申し込み画面で選べるものがあります。9月に届けるか11月に届けるかを、いま決められる型です。

数字だけ見るとBが得です。でも自己負担は寄付の回数によらず合計2,000円なので、1件あたりの寄付額を上げても負担は増えません。

上限になるのが限度額です

限度額というのは、自己負担が2,000円で収まる寄付額の上限のこと。これを超えたぶんは税金から差し引かれず、ただの寄付になります。

金額は年収だけでは決まらず、家族構成やほかの控除でも変わるので、この記事では数字を出しません。

楽天ふるさと納税やさとふるといった申し込みサイト(ポータルと呼びます)には、限度額をおおよそ出す計算ページがあります。源泉徴収票という、会社が年末にくれる「1年ぶんの給料と、天引きした税金の額」が書かれた紙の数字を入れると出るので、そこで出た目安より1〜2割手前で止めるのが安全です。計算ページが使うのは去年までの数字なので、今年の収入が下振れすると限度額も下がります。その振れ幅を見込んだ余白が1〜2割、という考え方です。

「実質2,000円」を数字で置いてみます

年間の寄付を3万円としましょう。うち2,000円が自己負担で、残り2万8,000円が翌年の住民税と所得税から差し引かれます(限度額の範囲内で、このあと書く手続きをした場合)。

税金が減るのと、品物が届くのは別のことです。つなげて見るとこうなります。

手元から出ていく2,000円に対して、9,000円ぶんの品が届く形になります。上の表のBを3件申し込めば、10kgが3袋。お米としては30kg届いて、その調達にかかっている額が9,000円まで、という関係です。

1回ごとに2,000円かかると誤解している方がいますが、何回頼んでも合計で2,000円です。だから1件にまとめる理由がありません。5件に分けても自己負担は2,000円のままです。お米なら、届く月をばらけさせるほうが精米したてを食べられますし、置き場所にも困りません。

控除の手続きは、申し込みでは終わりません

申し込みを済ませた時点で終わったつもりになる。ここで毎年つまずきます。

税金を減らすには、寄付したことを申告する必要があります。方法は2つ。確定申告(1年ぶんの所得と税金を自分で計算して税務署へ出す手続き)か、ワンストップ特例です。

ワンストップ特例というのは、確定申告をしなくても寄付の控除を受けられる仕組みのこと。申請書を自治体へ送るだけで済みます。

申込画面の「ワンストップ特例を希望する」にチェックを入れると、後日、自治体から書類が届きます。この書類を返送して、はじめて手続きが成立します。 チェックだけでは終わっていません。

使える条件は2つ。もともと確定申告が要らない方であること。そして寄付先が5自治体までであること。同じ自治体に2回頼んでも1カウントですが、申請書は寄付の回数ぶん必要です。

締切は翌年1月10日の必着。必着というのは、その日までに相手に届いていること。当日の消印があれば認める「消印有効」ではないので、年末に寄付した方はとくに注意してください。

秋の返礼品は、8月から9月に決めると楽になります

頼むものが決まったら、あとは動く月です。12月にまとめて頼むと、選べる幅がいちばん狭くなります。人気の返礼品が終わり、発送も年明けに回るから。

夏のうちに限度額の7割まで済ませておくと、12月に残るのは残り3割の調整だけ。新米を8月に、いくらと梨を9月に、蟹を10月に。 この順で押さえると、届く月もばらけます!

よくある質問

Q. 令和8年産の新米は、いつまで頼めますか?

自治体によります。人気のところは8月中に上限へ達し、遅いところは10月まで受け付けています。発送月が選べる返礼品は、選択肢から埋まっていくので、9月発送を狙うなら8月中に決めてください。

Q. 5kgと10kg、1kgあたりでどれくらい違いますか?

上の表のとおり、9,000円で5kgなら1kgあたり1,800円、10,000円で10kgなら1,000円。倍近い差になります。ただし食べきるのに時間がかかるなら、5kgを2回のほうが味は落ちません。

Q. お米は通年で頼めますか?

頼めます。ただし2024年に品薄で受付を止めた自治体がありました。一年じゅう申し込める返礼品でも、その年の作柄で止まることがあります。

Q. 新米は本当においしいのですか?

穫れたては水分が多く残っています。炊いたときに粒の表面がやわらかくほどけるので、粘りとつやが出やすくなります。好みが分かれるところで、かための食感が好きな方は少し寝かせたほうが合う、という声もあります。

Q. 届いた米袋のまま保存できますか?

米袋には空気穴が開いています。虫と湿気が入るので、密閉できる容器に移すのが確実です。ペットボトルに移すと、冷蔵庫のドアポケットに入って場所を取りません。お米は同じかさの水より2割ほど軽く、2リットルのペットボトル1本におよそ1.6kg入ります。

Q. 5自治体を超えたら、どうなりますか?

ワンストップ特例が使えなくなるので、確定申告が要ります。申告さえすれば控除は受けられるので、超えたこと自体で損はしません。ただし申請書を送るだけの手続きが、1年ぶんの所得をまとめて申告する手続きに置き換わります。5件で収める前提で組むほうが楽です。

まとめ

今年は、9月の慌ただしさが来る前に1件だけ決めておきませんか。

ほかの秋の返礼品(いくら、梨、蟹)はふるさと納税 野菜・お米カレンダーにまとめています。広告を含むページです。

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