ふるさと納税の返礼品(寄付のお礼に届く品)で受け取れる春の味覚のうち、3月ごろに旬を迎えるフルーツ・果物を紹介します。
3月は、届く品を選びながら、6月に届く品の予約も決める月です。畑のさくらんぼの木にはまだ実が付いていませんが、6月に届くさくらんぼの受付は先に締め切られていきます。
3月に届くのは、いちごと柑橘です。いちごに甘みがのるのは3月が最後になります。柑橘は、清見オレンジ・デコポン・せとか・はっさくが同時に並びます。
3月に予約しておく返礼品
3月に予約しておくのは、さくらんぼです。
さくらんぼ
6月に届くさくらんぼは、3月が申し込みの最後です。先行予約(実がなる前に申し込んでおく受付)で枠が埋まり、人気の産地は3月を待たずに受付を終えます。
受付が早く終わるのは、返礼品が売り切れたためではありません。6月に採れる粒の数が、実がふくらむ前に決まっているからです。さくらんぼの木は、前の年の夏に、翌年の花になる芽を作ります。その芽は冬のあいだ枝に付いたまま休み、4月に気温が上がると開いて花になります。
農家が春にするのは、実の数を減らす作業です。小さな実を手で落として、残した実に養分を集めます。農家は粒の数を減らすことはできても、増やすことはできません。そのため自治体は、6月に出せる箱の数を少なめに見積もって、受付を締め切ります。
さくらんぼの品種は、採れる時期で分かれます。佐藤錦の時期は、6月中旬から2週間ほど。粒は中くらいで、甘みと酸味の両方が感じられます。紅秀峰は6月下旬からです。佐藤錦より粒が大きく、果肉がかたいので日持ちが長くなります。
来客や贈りものの日が決まっているなら、この2週間のずれで品種を選んでください。もう1つ決めるのが、詰め方です。手詰めは粒を1つずつ並べたもので、箱を開けたときに粒がそろって見えます。バラ詰めは採った粒をそのまま箱に入れたもので、同じ寄付額なら量が多く入ります。
6月になってからさくらんぼを探すのでは、間に合いませんか
6月にも受付を続けている産地はあります。ただ、産地と品種は選びにくくなります。山形の佐藤錦のように名前で選びたいものほど、3月までに枠が埋まります。
3月に旬を迎えるフルーツ・果物
| もの | ひと言 |
|---|---|
| いちご | 甘みがのる最後の月。訳ありが増える |
| 清見オレンジ | 皮が薄い。輪切りにすると手が濡れない |
| デコポン(不知火) | 皮が浮いてぶかぶかになる。浮くこと自体は傷みではない |
| せとか | 出荷は3月まで。皮が薄く傷みやすい |
| はっさく | 果肉の粒が分かれる。サラダに入れられる |
| キウイ | 国産が並ぶのは4月ごろまで |
いちご
いちごに甘みがのるのは3月までです。3月の後半になると、ハウスの中の昼の気温が上がり、実の育つ速さも上がります。そのため、糖がたまりきる前に、粒が収穫できる大きさまで育ちます。
秋に植えた株も、だんだん弱ってきます。12月から数か月のあいだ次々に実をつけてきた株は、4月には咲く花の数が減ります。そのため4月以降は、並ぶいちごの数も少なくなります。
3月には、訳ありのいちごが増えます。訳の中身は、粒の大きさが不ぞろいなことと、形がゆがんでいることです。甘さは正規品と同じで、同じ寄付額なら200gから300gほど多く入ります。
清見オレンジ
清見オレンジは、手でむくより輪切りにするほうが手が濡れません。皮も中の袋も薄く、果汁はみかんより多く入っています。手でむくと、むいているそばから果汁が落ちるので、下に皿が要ります。
包丁で横に輪切りにするか、くし形に切ってください。まな板の上で切り分ければ、手も机も濡れません。
名前にオレンジと付いていますが、清見オレンジは温州みかんとトロビタオレンジを掛け合わせた日本生まれの品種です。出回るのは3月から4月。5kg箱でおよそ20個から25個入り、10度前後の場所なら2週間もちます。
デコポン(不知火)
3月のデコポンは、皮が浮いてぶかぶかになります。実が熟すにつれて、皮と果肉のあいだにすきまができるためです。傷んでいるわけではありません。
ただ、ふかふかしすぎた実は、水分が抜けていることがあります(くだものナビ)。持って軽く感じる実から先に食べてください。皮が浮いているぶん手でむきやすいので、包丁は要りません。
デコポンの名で出せるのは、糖度13度以上・クエン酸(酸っぱさのもと)1.0%以下という検査を通ったものだけです。木の品種名は不知火で、JA以外から出荷された実と、JAの検査で基準に届かなかった実は、不知火の名で並びます(くだものナビ)。不知火はそのぶん寄付額が下がりますが、木の品種は同じです。
せとか
せとかの出荷は3月で終わります。せとかは3つの柑橘を掛け合わせた品種で、採れる時期は2月から3月の1か月半しかありません。
皮のすぐ下まで果肉が入っていて、皮も中の袋も薄い品種です。手でむくと果汁がこぼれるので、包丁でくし形に切ってください。
せとかは輸送中につぶれやすく、産地は傷みを見越して箱に詰めます。2kgから3kgの小さめの箱で出す自治体が多いのも、扱いにくい果物だからです。
はっさく
はっさくの果肉は、1粒ずつ分かれます。粒のまわりの膜がかたいので、皿に盛っても和えても、形がくずれません。
そのため、はっさくはサラダに向いています。ナリンギンという成分による苦みと酸味が残るので、生ハムやセロリと合わせれば前菜になります。
中の袋は厚いので、外の皮に十字の切れ目を入れて4つに割ってください。房を1つずつ取り出し、袋の背に爪を立てて開きます。出回るのは2月から3月です。
キウイ
国産キウイが並ぶのは4月ごろまでです。産地は11月に採ったヘイワードを寝かせて、春まで少しずつ出荷します。
手がいちばん汚れないのは、横半分に切ってスプーンですくう食べ方です。皮をむかずに済み、まな板も要りません。
かたいまま届いたら、りんご1個と一緒にポリ袋に入れて、口を閉じてください。りんごはエチレンというガスを出し、このガスでキウイの実がやわらかくなります。常温で2日から5日たつと、食べごろです。
よくある質問
Q. さくらんぼの申し込みは、3月を過ぎたらできませんか?
6月まで受け付けている自治体もあります。ただし、産地と品種は選びにくくなります。6月中旬の佐藤錦のように、届く週を決めて頼みたいものほど、3月までに枠が埋まります。
Q. 手詰めとバラ詰めで、味に差はありますか?
同じ畑の同じ品種なら、味は同じです。ちがうのは、詰め方と粒のそろい方。手詰め500gとバラ詰め1kgが、同じ寄付額で並ぶことがあります。100gあたりで比べると、手詰めは3,000円、バラ詰めは1,500円です。量を多く頼みたいなら、バラ詰めを選んでください。
Q. 6月に届くさくらんぼは、日にちを指定できますか?
日にちを指定できない返礼品が多くなります。順次発送(採れたぶんから順に送るという意味)と書いてあるページでは、届く日をこちらで決められません。受け取れない日がある場合は、申し込む前に自治体へ確かめてください。
Q. 3月のいちごと2月のいちごでは、どちらが甘いですか?
1月から3月までは、どの月も糖度の高い時期です。3月の後半に入ると、ハウスの昼の気温が上がって実の育つ速さが上がり、糖度は下がります。粒の大きさがそろったパックを探すなら、2月です。
Q. 前の年に寄付したぶんの確定申告は、いつまでですか?
3月15日までです。ワンストップ特例(確定申告をしなくても控除を受けられる仕組み)の申請書を出していれば、この申告は要りません。申請書の提出期限は1月10日です。ただし、医療費控除などで確定申告をする方は、出しておいた申請書が無効になります。申告書に、寄付金の控除も書いてください。
まとめ
- 3月に予約しておくのはさくらんぼ。6月に届くぶんの受付が締め切られる
- 受付が春に締め切られるのは、農家が採れる粒の数を増やせないから
- 佐藤錦は6月中旬から、紅秀峰は6月下旬から。受け取りたい週で品種を選ぶ
- いちごに甘みがのるのは3月まで。4月からは咲く花の数が減る
- 3月の柑橘は皮も袋も薄い。輪切りかくし形に切ると手が濡れない
- 3月のデコポンは皮が浮くが、傷んではいない。皮は手でむきやすくなる
- せとかは3月で出荷が終わる。国産キウイは4月ごろまで並ぶ
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3月のフルーツ・果物を、一問一答でふり返る
- ふるさと納税で3月に旬を迎えるフルーツ・果物は何ですか?
- いちご・清見オレンジ・デコポン・せとか・はっさく・キウイなどです。いちごに甘みがのるのは3月までで、4月からは並ぶ数が減ります。
- 3月に予約しておくふるさと納税の返礼品はありますか?
- さくらんぼです。6月に届くぶんの先行予約が3月で閉じます。人気の産地は3月を待たずに受付を終えるので、産地と品種を先に決めておきます。
- さくらんぼの受付が、実のなる前に閉じるのはなぜですか?
- 6月に採れる粒の数が、春のうちに上限まで決まっているからです。花になる芽は前の年の夏にでき、農家が春にするのは小さな実を落として数を減らす作業です。減らす手はあっても、増やす手はありません。
3月の申し込みで、迷いやすいところ
表とカードに書ききれなかった締切の理由や、品の選び分けを記事にまとめています。
- ふるさと納税のキウイ、「追熟済」か「未追熟」かで届いた日にすることが変わる
ふるさと納税のキウイは、ページの「追熟済」「未追熟」の書き方で、届いた日にすることが変わります。品種ごとの届く月、りんごと袋に入れる追熟、食べごろの見分け方、何週間も硬いままのときの対処をまとめました。 - ふるさと納税のデコポンとせとか、申し込みは秋で届くのは2月から
ふるさと納税のデコポンとせとかは、2月から4月に届く柑橘です。先行予約のページは前の年の秋から並びます。デコポンと不知火の名前の分かれ方、せとかが並ぶ期間の短さ、訳ありの中身、届いてからの置き方まで。
3月の品を、1つの表にまとめました
| もの | ひと言 |
|---|---|
| いちご | いちごの甘みがのるのは3月までです。4月以降は、並ぶいちごの数が減ります。訳ありは粒の大きさがばらつくだけで、味は正規品と同じです |
| 清見オレンジ | 清見オレンジは3〜4月に出ます。皮が薄いので、手でむくより輪切りにするほうが手が汚れません |
| さくらんぼ(先行予約) | 6月に届くぶんの先行予約(実がなる前に申し込んでおく受付)は、3月までに決めます。人気の産地は、3月を待たずに受付を終えることがあります申し込みどき:3月までに申し込む → 6月着 |
| デコポン(不知火) | 3月のデコポンは皮が浮いて、ぶかぶかになります。浮くこと自体は傷みではありません。ただ、ふかふかしすぎた実は水分が抜けていることがあるので、軽く感じる実から先に食べてください |
| せとか | ふるさと納税のせとかは、3月までに届くページが多くあります。皮が薄く、届いてから食べきる目安は4〜5日です |
| はっさく | はっさくは3月まで出ます。果肉の粒が1つずつ分かれるので、サラダに入れても形が崩れません |
| キウイ | 国産キウイが並ぶのは4月ごろまでです。半分に切ってスプーンですくうと、皮をむかずに食べられます |
ほかの月と、ほかのカレンダー
ふるさと納税の決まりは、年ごとに見直されます。控除の上限額も、返礼品として出せる品の 基準も、去年と同じとはかぎりません。申し込む前に、自治体と、さとふる・楽天ふるさと納税 などの申込サイトの記載を確かめてください。