日焼け止めの選び方|場面別に使うSPF・PA
日焼け止めは、SPFの数字とPAの+の数が、両方とも箱に出ているものから選びます。屋内で過ごす日はSPF20〜30・PA++、外を歩く日はSPF30〜50・PA+++、海や炎天下ならSPF50・PA++++が目安です。SPFとPAが防ぐ相手の違いと、1回に塗る量もまとめました。
何が起きているか
曇りだからと油断した日に限って、夜になって顔がほてる。屋内でも、窓ぎわの席にいた日は、顔が同じように赤くなります。その日の赤みのもとは、肌の表面で止まるUVBです。
何年もあとのシワとたるみのもとは、奥の真皮まで届くUVAです。UVAは、曇りの日でも晴れの日の6割ほどの量が降りそそぎ、窓ガラスも通り抜けてきます。

同じ「日焼け」でも、紫外線が届く深さで、肌に起きることが2つに分かれます。UVBが止まるのは表皮です。
表皮の細胞を守るために、肌の中でメラニン(肌を守るためにつくられる色のもと)が増えます。増えたメラニンが、その日の赤みと、あとから残る色の正体です。
UVAは表皮の下の真皮まで届いて、肌のハリを支えているコラーゲンを傷めます。コラーゲンの傷みは、数日では表に出ません。何年もかけて、シワとたるみの形で出てきます。
日焼け止めの表示が2つに分かれているのは、防ぐ相手が2つあるからです。SPFの数字はUVBを、PAのプラスの数はUVAを、どれだけ防げるかをあらわします。
夏の海ではSPFの数字を、通勤や窓ぎわではPAの+の数を見てください。見る数字を場面で分けると、日焼け止めを必要以上に厚く塗らずに済みます。
仕組みからくわしく読むなら冬の紫外線と雪焼け|雪の照り返しと標高で強まる理由と雪目の目安へ。
チェックするポイント(効能)
効能とは、その商品が「何をするもの」として売られているかを表す言葉です。 パッケージに書ける効能は法律で決まっていて、区分ごとに中身が違います。 区分は、化粧品(いまの状態を保つもの)、医薬部外品(国が効き目を認めた成分が、 決まった量だけ入ったもの。パッケージに「薬用」と書かれています)、 一般用医薬品(薬局・ドラッグストアで買える薬)の3つです。 下の表の言葉がパッケージにあるものは、この悩み向けに作られています。
| 区分 | パッケージに書ける効能 |
|---|---|
| 化粧品 | 「日やけを防ぐ、日やけによるシミ・そばかすを防ぐ」 |
| 医薬部外品(薬用) | 「日やけによるシミ・そばかすを防ぐ」 |
手に取るのは、SPFの数字とPAの+の数が、両方とも箱に出ている日焼け止めです。SPFの数字は赤くなるUVBを、PAの+の数は奥まで届くUVAを防ぐ目安です。片方しか書いていない箱では、もう片方の紫外線をどれだけ防げるかが分かりません。上の表のどちらの区分でも「完全に防ぐ」とは箱に書けないので、足りないぶんは塗る量と塗り直しでおぎないます。
チェックするポイント(数字と成分)
- SPF … 日焼けで赤くなるUVBを、どれだけ防げるかをあらわす数字です
- PA … 奥まで届くUVAを、どれだけ防げるかをあらわす+の数です。いちばん多い表示が++++です
- 紫外線吸収剤 … 紫外線を熱に変えて放します。塗った肌が白くなりにくいぶん、ヒリつきを感じる人がいます
- 紫外線散乱剤 … 紫外線をはね返します。塗った肌は白くなりやすいぶん、吸収剤でヒリついた人が選び直す先になります。箱の表示は「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」です
気をつけること
同じ日焼け止めでも、塗る量が足りないと、箱のSPFとPAの数字ほどは日やけを防げません。顔なら1回に指先ふたつぶん、2〜3時間おきに塗り直してください。
曇りだから今日はいい、と塗らずに出ると、UVAは晴れの日の6割ほどの量が肌に届きます。目のまわり、耳、首の後ろ、唇は塗り忘れやすい場所です。
しみる・かゆくなる日焼け止めは、そこで止めてください。吸収剤の入っていないもの(箱に「ノンケミカル」と書かれています)に替えると、ヒリつかずに使えることがあります。
替えてもしみるなら、日焼け止めではなく肌のほうに原因があります。皮膚科で診てもらってください。
日焼け・UV対策におすすめの商品
下の日焼け止めは、出かける場所で数字を選び分けてください。屋内で過ごす日はSPF20〜30・PA++で足ります。外を歩く日はSPF30〜50・PA+++、海や炎天下ならSPF50・PA++++を取ります。吸収剤でヒリついたことがある人は、箱に「ノンケミカル」と書いてある散乱剤のものを選んでください。
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
肌に合わないときは使用を中止し、症状が続くときは皮膚科へ。
この悩みを掘り下げた記事
- 冬の紫外線と雪焼け|雪の照り返しと標高で強まる理由と雪目の目安
冬の紫外線は、平地の数字では「弱い」に入ります。それでも雪焼けが起きるのは、雪の照り返しと標高の分が足されるからです。下から届く紫外線で焼けやすい場所、スキー場と雪かきで選ぶSPF・PA、雪目で眼科へ行く目安まで。 - 日焼け止めはいつまで塗る?9月に弱まるのはUVBだけです
日焼け止めをいつまで塗るか迷ったら、紫外線の種類で考えます。9月に弱まったと感じるのは表皮で止まるUVBで、真皮まで届くUVAは曇りの日も窓を通ります。やめる日ではなく場面で数字を下げる目安まで。
ほかの悩み
- 毛穴 毛穴に使うものは、詰まりと黒ずみなら洗顔料やクレンジングから選びます。開きなら化粧水や美容液です。サリチル酸やナイアシンアミド(ビタミンB3の仲間)がどちら向きの成分かと、箱に書ける効能も、化粧品と医薬部外品に分けてまとめました。
- シミ・そばかす シミ・そばかすに使う美容液は、箱に「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」と書いてある医薬部外品から選びます。いま顔にあるシミを薄くする、と箱に書ける化粧品・医薬部外品はありません。気になるシミがあるときは、皮膚科で相談してから決めます。
- シワ 読み終わると、いまのシワが乾燥による小ジワか、真顔でも残る深いシワかを、鏡の前で見分けられます。塗って届く範囲と、塗っても届かない範囲も分かります。
- くすみ くすみに使うものは、原因で選び分けます。血のめぐりか古い角質(はがれ落ちずに残った肌の表面の細胞)を疑うなら洗顔料、糖化を疑うなら美容液です。糖化とは、余った糖がたんぱく質とくっついて、肌に黄色っぽい色がつくことです。箱に書ける効能の違いと、答えが出るまでの日数が短い順に試す理由もまとめました。
- ニキビ 読み終わると、いまのニキビが4つの段階のどこにいるかが分かります。箱に「ニキビを防ぐ」と書いてある1本を使う時期と、皮膚科へ行く時期を、自分で決められます。
- たるみ 読み終わると、顔を支えているのが皮膚の弾力・皮下脂肪・骨の3つだと分かります。化粧品を塗って手が届くのは、そのうち皮膚の弾力だけです。
- 乾燥 乾燥肌の化粧水は、水を足すだけのものより、成分表示にセラミド(水をつかんで離さない脂)と書いてあるものを選びます。顔がつっぱるだけなら化粧品の棚で足り、粉をふく・ひび割れているなら塗り薬の棚へ移ります。化粧水のほかに何を買い足すかも決まります。
- 赤み・酒さ 読み終わると、頬の赤みが一時的なものか、数週間続いているものかが分かります。そのうえで、いま使っている化粧品を替えるのが先か、皮膚科で見てもらうのが先かが決まります。
- テカリ・皮脂 読み終わると、いまのテカリが皮脂の出しすぎなのか、落としすぎの反動なのかが分かります。洗う回数を増やす以外の手も見つかります。
- 目の下のクマ 目の下に塗るものは、クマの種類で選び分けます。茶クマなら、箱に「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」と書いてある医薬部外品です。黒クマなら、箱に「うるおいを与える、ハリを与える」と書いてある化粧品です。青クマは、塗るものより温めることと睡眠が先です。
- 肌あれ 読み終わると、いつもの化粧水が急にしみるときは、先に肌の側を疑えばよいと分かります。荒れている間にやめる化粧品も決まります。
- かかと・ひじのガサガサ 読み終わると、かかとの角層(肌のいちばん外側にある、はがれ落ちる手前の細胞の層)が顔よりずっと厚いことが分かります。顔用の乳液では届かないわけと、選ぶ尿素の濃さも分かります。
このページはアフィリエイト広告を含んでいます。 広告について