たるみの化粧品の選び方|成分別に使うもの
読み終わると、顔を支えているのが皮膚の弾力・皮下脂肪・骨の3つだと分かります。化粧品を塗って手が届くのは、そのうち皮膚の弾力だけです。
何が起きているか
夕方の鏡で、口元の輪郭がぼやけている。朝に見たときは、同じ場所の線がもっとはっきりしています。夕方に輪郭がゆるむのは、皮膚の弾力が落ちるからだけではありません。
皮下脂肪が下へ移ること、骨がやせて小さくなることも重なります。

顔を支えているのは、皮膚の弾力・皮下脂肪・骨の3つです。1つめの皮膚の弾力のもとは、真皮(肌を内側から支えている層)にあります。
真皮の中では、コラーゲンとエラスチンという線維が肌を内側からもち上げています。2つめの皮下脂肪は、量が減りながら、位置も下へ移っていく。
3つめの骨は、顔の輪郭そのものをつくっています。その骨も年齢とともに少しずつやせるので、輪郭が内側から小さくなります。3つの変化は同時に進むものです。
下へ移った皮下脂肪と、やせた骨には、塗るものが届きません。だから、選ぶ1本は、3つのうち皮膚の弾力に向けた美容液になります。
チェックするポイント(効能)
効能とは、その商品が「何をするもの」として売られているかを表す言葉です。 パッケージに書ける効能は法律で決まっていて、区分ごとに中身が違います。 区分は、化粧品(いまの状態を保つもの)、医薬部外品(国が効き目を認めた成分が、 決まった量だけ入ったもの。パッケージに「薬用」と書かれています)、 一般用医薬品(薬局・ドラッグストアで買える薬)の3つです。 下の表の言葉がパッケージにあるものは、この悩み向けに作られています。
| 区分 | パッケージに書ける効能 |
|---|---|
| 医薬部外品(薬用) | 「皮膚にハリを与える、皮膚を健やかに保つ」 |
| 化粧品 | 「肌にハリを与える、キメ(肌の表面の細かい凹凸)を整える」 |
手に取るのは、箱に「ハリを与える」と書いてある美容液です。医薬部外品なら「皮膚にハリを与える」、化粧品なら「肌にハリを与える」と書いてあります。「引き上げる」「たるみが戻る」と書ける商品は、どちらの棚にもありません。どちらの言葉も、3つのうち皮膚の弾力に向けたものです。
チェックするポイント(成分)
- レチノール … 箱に「シワを改善する」と書ける医薬部外品の成分です。この一文が箱にあるかで、薬用の側かどうかが分かります
- ナイアシンアミド(ビタミンB3の仲間) … レチノールと同じく、皮膚の弾力に向けた成分です。塗るタイプの化粧水と美容液に入っています
- ペプチド … アミノ酸がいくつかつながったものです。「肌にハリを与える」と書いてある化粧品の成分表示に、この名前が並びます
気をつけること
下がった頬を引き上げようとして、顔を強くこすらないでください。刺激を受けた場所に、茶色い色が残ることがあります。
値段の高い美容液に買い替えても、下へ移った皮下脂肪は元の位置へは戻りません。塗るもので手当てできるのは、皮膚の弾力の分までです。
顔の片側だけが急に下がったり、顔がしびれたりするときは、たるみではありません。その日のうちに病院で診てもらってください。
たるみにおすすめの商品
下に並べたのは、3つのうち皮膚の弾力に向けた美容液です。レチノール・ナイアシンアミド・ペプチドのどれかが成分表示に入っている1本を選んでください。3つの成分を全部そろえる必要はありません。
商品は楽天で探して、★4.3以上のものを、レビューの多い順に並べています。 ★の数も価格も、売り切れかどうかも日ごとに書き替わります。押した先の商品ページで、いまの表示を確かめてください。
肌に合わないときは使用を中止し、症状が続くときは皮膚科へ。
ほかの悩み
- 毛穴 毛穴に使うものは、詰まりと黒ずみなら洗顔料やクレンジングから選びます。開きなら化粧水や美容液です。サリチル酸やナイアシンアミド(ビタミンB3の仲間)がどちら向きの成分かと、箱に書ける効能も、化粧品と医薬部外品に分けてまとめました。
- シミ・そばかす シミ・そばかすに使う美容液は、箱に「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」と書いてある医薬部外品から選びます。いま顔にあるシミを薄くする、と箱に書ける化粧品・医薬部外品はありません。気になるシミがあるときは、皮膚科で相談してから決めます。
- シワ 読み終わると、いまのシワが乾燥による小ジワか、真顔でも残る深いシワかを、鏡の前で見分けられます。塗って届く範囲と、塗っても届かない範囲も分かります。
- くすみ くすみに使うものは、原因で選び分けます。血のめぐりか古い角質(はがれ落ちずに残った肌の表面の細胞)を疑うなら洗顔料、糖化を疑うなら美容液です。糖化とは、余った糖がたんぱく質とくっついて、肌に黄色っぽい色がつくことです。箱に書ける効能の違いと、答えが出るまでの日数が短い順に試す理由もまとめました。
- ニキビ 読み終わると、いまのニキビが4つの段階のどこにいるかが分かります。箱に「ニキビを防ぐ」と書いてある1本を使う時期と、皮膚科へ行く時期を、自分で決められます。
- 乾燥 乾燥肌の化粧水は、水を足すだけのものより、成分表示にセラミド(水をつかんで離さない脂)と書いてあるものを選びます。顔がつっぱるだけなら化粧品の棚で足り、粉をふく・ひび割れているなら塗り薬の棚へ移ります。化粧水のほかに何を買い足すかも決まります。
- 赤み・酒さ 読み終わると、頬の赤みが一時的なものか、数週間続いているものかが分かります。そのうえで、いま使っている化粧品を替えるのが先か、皮膚科で見てもらうのが先かが決まります。
- テカリ・皮脂 読み終わると、いまのテカリが皮脂の出しすぎなのか、落としすぎの反動なのかが分かります。洗う回数を増やす以外の手も見つかります。
- 目の下のクマ 目の下に塗るものは、クマの種類で選び分けます。茶クマなら、箱に「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」と書いてある医薬部外品です。黒クマなら、箱に「うるおいを与える、ハリを与える」と書いてある化粧品です。青クマは、塗るものより温めることと睡眠が先です。
- 肌あれ 読み終わると、いつもの化粧水が急にしみるときは、先に肌の側を疑えばよいと分かります。荒れている間にやめる化粧品も決まります。
- かかと・ひじのガサガサ 読み終わると、かかとの角層(肌のいちばん外側にある、はがれ落ちる手前の細胞の層)が顔よりずっと厚いことが分かります。顔用の乳液では届かないわけと、選ぶ尿素の濃さも分かります。
- 日焼け・UV対策 日焼け止めは、SPFの数字とPAの+の数が、両方とも箱に出ているものから選びます。屋内で過ごす日はSPF20〜30・PA++、外を歩く日はSPF30〜50・PA+++、海や炎天下ならSPF50・PA++++が目安です。SPFとPAが防ぐ相手の違いと、1回に塗る量もまとめました。
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